奥田農園が苗を納入しているいちご狩り観光農園から大盛況との声が続々と届いている。
今回は市野園芸だ。まずは市野園芸の大盛況ぶりを写真でご覧いただきたい。
2月上旬、市野園芸に東海テレビから取材依頼が入った。いちご狩りハイシーズンのこの時期、市野園芸代表の市野氏はこのテレビ取材を断ろうと思ったと言う。市野園芸の盛況ぶりが伺える。
愛知県知多半島エリアで奥田農園が苗を納入しているいちご狩り観光農園は現在7件。市野園芸はこのエリアで最初の納入先だ。標高1,030mの恵まれた気候風土を生かし、独自の管理体制で生産された奥田農園の苗。花芽の立ち上がりの早さは申し分なく、その次の花芽も安定して出る。従って必然的に果実の収穫量が増える。苗の品質も毎年安定しており、市野園芸の地元、愛知県産の苗との比較では、奥田農園の苗から実った果実の方が大きく、形も綺麗だという。
奥田農園の苗に目をつけた市野代表の先見の明とそれに応えた奥田農園。苗の取引では今シーズンで3期目になるが、農業研修生の受け入れなど取引以外でも良好な関係が続いている。
奥田農園の奥田代表は語る。生産した苗が評価され、取引先に喜んでもらえ、評判が評判を呼び注文が殺到している現状を嬉しく思う反面、多少困惑している面もある、と。来季の見込みの注文の全てに対応するには奥田農園の生産能力を超えている。いや、可能か不可能かだけを問えば可能であろう。しかし現状の生産体制で、奥田農園が誇る苗のクオリティを保つことができるのかと言えば、それに対して100%の自信を持てない。出荷量を増やすためには設備投資も更なる人材育成も必要だ。これを短期間で全て行えば、どこかに歪みを生じる。
「どんなに注文があったとしても、品質を落としてまで出荷量を上げることは考えていない。」
奥田代表は言い切った。
奥田農園の苗がある種の「ブランド」として扱われつつあるのは、奥田代表のこの品質へのこだわりがあるからであろう。
取材/記事: ペンギンデザイン
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市野園芸
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